コマンダンテMK4を半年使った本音レビュー|高級手動ミルの実力は?
プロも愛用する高級手動コーヒーミル「コマンダンテMK4」を半年間使い続けた本音レビュー。挽き心地、味の違い、使い勝手を徹底解説します。
コーヒーミルをアップグレードしようと悩んでいた時、最終的に選んだのがドイツ製の「コマンダンテMK4」でした。半年間毎日使い続けた今、その実力と使い心地について本音でお伝えします。
なぜコマンダンテMK4を選んだのか
正直な話、価格を見た時は躊躇しました。手動ミルに4〜5万円というのは、かなり勇気のいる投資です。しかし、プロのバリスタやコーヒー愛好家たちが口を揃えて評価していることと、耐久性の高さが決め手になりました。
私はバージニアウォールナットモデルにブラッククランクをオプションで追加。念のため、偽物を避けるためにボンタイン珈琲さんで購入しました。
挽き心地は別次元の滑らかさ
最初に挽いた時の感動は今でも覚えています。本当に滑らかで、力を入れずにスムーズに挽ける。以前使っていたミルとは明らかに違う挽き心地でした。
ただし、以前レビューした1zpresso K-Ultraのような高速ミルと比べると、挽く時間はだいぶかかる印象です。
1zpresso K-Ultraとの詳細比較
実際に1zpresso K-Ultraも2年以上使用していますので、両方のミルの特徴を詳しく比較したレビューもぜひご覧ください。
しかし、その分粒度の均一性は素晴らしく、微粉がほとんど出ません。これが味にどう影響するのか、実際に飲んでみると違いは明確でした。
素人でもわかる味の違い
「高いミルを使っても味の違いなんてわからない」と思っていた私ですが、これは完全に間違いでした。雑味が少なく、本当にクリアな味わいになります。同じ豆でも、まるで違うコーヒーを飲んでいるかのような体験でした。
特に浅煎りの豆では、フルーティーな酸味がきれいに出て、苦味や渋みが抑えられます。これは粒度が均一で、抽出が安定するからでしょう。
挽き目調整の便利さと難しさ
挽き目調整は本体下部のダイヤルを回すだけで、分解不要なのは便利です。19〜31クリックがドリップ用で、私は中煎りなら25クリック、深煎りなら27クリックで使っています。
ただし、クリック数を数えなければならないので、慣れが必要です。「今何クリックだっけ?」となることも。この点はK-Ultraの数字表示の方が分かりやすいですね。
半年使って感じる耐久性
半年間、ほぼ毎日使っていますが、挽き心地の変化は全くありません。刃の切れ味も落ちていないようで、相変わらず滑らかに挽けます。
メンテナンスも簡単で、月に1回程度ブラシで掃除するだけ。シンプルな構造なので、分解清掃も難しくありません。ただし、メンテナンス用のブラシは別途用意する必要があります(K-Ultraは同梱されています)。
購入を検討している人へ
コマンダンテMK4は、やはり高価な買い物です。でも、本当に美味しいコーヒーを自宅で楽しみたい人には、自信を持っておすすめできます。
挽く速度を重視するならK-Ultra、味の追求と耐久性を重視するならコマンダンテ、というのが私の結論です。どちらも素晴らしいミルですが、半年使った今、コマンダンテを選んで本当に良かったと感じています。
高いクオリティのコーヒーミルを探している人は、ぜひ検討してみてください。初期投資は大きいですが、長く使えることを考えるとコスパは決して悪くありません。
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