REALFORCE RC1を10ヶ月使ってみた感想 - 元HHKBユーザーの本音レビュー
HHKBからREALFORCE RC1に乗り換えて10ヶ月。キーボードにこだわるエンジニアが実体験を語ります
はじめに
システムエンジニアとして働いている筆者です。今回は、REALFORCE RC1を使い始めて10ヶ月が経過したので、その使用感について率直な感想をお伝えしたいと思います。
実は以前はHHKBユーザーでした。キーボードにはかなり投資してきた方だと自負していますが、そんな私がなぜREALFORCE RC1に乗り換えたのか、そして実際の使い心地はどうだったのか、詳しくレビューしていきます。
HHKBからREALFORCE RC1への乗り換え理由
長年愛用していたHHKB Professional 2。その打鍵感には十分満足していましたが、新しいキーボードへの探究心から、REALFORCE RC1を試してみることにしました。
購入の決め手となったポイント
- HHKBと同じ静電容量無接点方式を採用
- Mac環境での動作実績が豊富
- プロフェッショナル向けの設計思想
10ヶ月使って感じた良い点
1. 極上の打鍵感
REALFORCE RC1の最大の魅力は、やはりその打鍵感です。HHKBに「かなり近い」と言えるレベルで、本当に気持ちの良いタイピング体験を提供してくれます。
静電容量無接点方式特有のスコスコとした感触、底打ちしなくても反応する軽快さ。これは本当に「極上」という表現がぴったりです。
長時間のコーディングでも指への負担が少なく、深夜の作業でも静音性が高いのは大きなメリットです。
2. 洗練されたデザイン
デザイン面でもREALFORCE RC1は優れています:
- 電池ボックスの出っ張りがない - スッキリとした外観を実現
- キーキャップのカスタマイズ性 - 全て同色に統一することで高級感アップ
- デスク上での存在感 - プロフェッショナルな雰囲気を演出
特にキーキャップを同色に変更してからは、HHKBと同じくらい愛着が湧くようになりました。見た目の統一感は想像以上に満足度を高めてくれます。
10ヶ月使って感じた課題点
1. 右シフトキーの小ささ
正直に言うと、右シフトキーの小ささには最初かなり戸惑いました。HHKBと比較すると明らかに小さく、頻繁にミスタイプをしていました。
10ヶ月経った今では慣れましたが、それでもたまにミスることがあります。これは個人差があると思いますが、右シフトを多用する方は購入前に確認することをおすすめします。
2. あまり使わない機能たち
REALFORCE RC1には様々な機能キーが搭載されていますが、実際のところ:
- Fnキー - ほとんど使用していません
- 矢印キー - Vimキーバインドを使うため、こちらもあまり使わず
これらの機能が必要な方には良いですが、私のような使い方をする人にとっては、若干オーバースペックかもしれません。
Mac環境での使用感
Macユーザーとして気になる点もお伝えします:
良い点
- 特別なドライバー不要で即座に認識
- キーマッピングツール(Karabiner-Elements)との相性も良好
- Bluetooth接続の安定性が高い
注意点
- 一部のファンクションキーはmacOSでは機能しない
- Commandキーの位置は慣れが必要(設定で変更可能)
価格に見合う価値はあるか
REALFORCE RC1は決して安い買い物ではありません。実売価格は3万円前後と、キーボードとしてはかなり高額な部類に入ります。
こんな人にはおすすめ
- 長時間タイピングをする職業の方
- 打鍵感にこだわりたい方
- 静音性を重視する方
- HHKBからの乗り換えを検討している方
こんな人には不要かも
- HHKBで十分満足している方
- コストパフォーマンスを重視する方
- 右シフトキーを頻繁に使う方(慣れるまで時間がかかる)
総評:HHKBユーザーから見た本音
10ヶ月使ってみた結論として、REALFORCE RC1は「非常に良いキーボード」です。打鍵感は本当に素晴らしく、毎日のタイピングが楽しくなります。
ただし、HHKBで満足している方が無理に乗り換える必要はないかもしれません。両者の打鍵感は確かに似ていますが、劇的な違いがあるわけではありません。
個人的には、電池ボックスの出っ張りがない分、見た目はREALFORCE RC1の方が好みです。キーキャップをカスタマイズした後は、デスクの上に置いておくだけで気分が上がります。
キーキャップには数種類の色が別売りで販売されているので、好みに合わせてカスタマイズするのも楽しいです。
まとめ
REALFORCE RC1は、プロフェッショナル向けの高品質なキーボードです。10ヶ月使い続けた今でも、その打鍵感には満足していますし、購入を後悔していません。
右シフトキーの小ささなど、慣れが必要な部分もありますが、総合的に見れば非常に完成度の高い製品だと思います。
キーボードにこだわりたい方、長時間の作業で指への負担を減らしたい方には、自信を持っておすすめできる一台です。ただし、現在HHKBを使っていて満足している方は、実機を試してから購入を検討することをおすすめします。
皆さんの参考になれば幸いです。
おすすめ記事

HHKBヘビーユーザーがHHKB Studioを正直レビュー|静電容量無接点に慣れた私には合わなかった理由
長年HHKB Professional HYBRID Type-Sを愛用してきた筆者が、HHKB Studioを実際に購入・使用した正直な感想をお届けします。メカニカルスイッチ採用の新モデルは期待通りだったのか。

Belkin Connect 11-in-1 GaNドックを10ヶ月使ったレビュー:モダンなポート構成とクールなデザインが魅力
Belkin Connect 11-in-1 GaNドックを10ヶ月間使用した詳細レビュー。USB-Cポートが多いモダンな構成、洗練されたデザイン、MacBook Proでの使用感を紹介します。

トップクラスのノイキャン性能、BOSE QuietComfort Earbudsを3ヶ月使ってみたレビュー
BOSE QuietComfort Earbudsを3ヶ月間使用した実体験レビュー。ノイズキャンセリング性能、音質、装着感、耐久性など、購入前に知っておきたいポイントを詳しく解説します。